2013年12月16日月曜日

変化への6段階の抵抗6layer buy-in processes

ジョナコースを受けたときは、相当大変でした。ジョナコースとは自分の抱えるテーマについて、ザ・ゴール2TOC思考プロセスで書かれている5種類の図を順次教えてもらい、図を作っていく戦略立案実践コース。私が受けた2004年は、講師はイレーンフロスト、受講生はお歴々ばかり。私は入社したてでジョナコースの事務局を兼ねての受講。

コース中自分のテーマに関する図をつくり、1日が終わると毎日食事の場をセットして飲み会。これを連続で8日間実施しました。

私の抱えているテーマに関して図を作っていくと、イレーンフロストに指摘されて書き直しになります。「論理がおかしい」と。それが5種類の図で8日間繰り返し指摘されます。頭が痛くなります。CLR(論理の正当性検証)を使って指摘されるわけです。私の選んだテーマは「とある業界にTOCを普及させる」という漠然とした複雑なテーマ。業界の知見はありましたが、テーマの範囲がかなり広い。

途中何度も書き直しさせられ、こんな図をいくら作っても正解がわかるわけないのではないかと悶々としてきました。論理が正しいのと正解であるのとは違うのではないのか。いちおう複雑系の本とか一杯読んできたので、論理で正解を導けるほど世の中単純ではない。こんな面倒なことやらずに、ともかくやってみたらいいんじゃないかと。いらいらしてきます。

コースの途中6layer(変化への6段階の抵抗)の話しがでてきます。行動するためには、この6段階を合意形成しなければならないと教えられる。このあたりから考える方向が変わってきました。


もしあれこれ考えずともかくやってみたら良いんだったら、論理なんてどうでもよくて、すぐ「自分」が実行すれば良い。しかし自分はなぜ行動していないのだろうか?なにか内省モードに入っていきます。

最終日全部の図が出来上がり、クイズが10問ほどでました。最初の問題が 「What two things should you memorize from this course ?(このコースで覚えておくべき二つの事は何)」

答えは、CLRと6layer。(CLR:論理の正当性検証 6layer:変化への6段階への抵抗)

TOC思考プロセスは、複雑な問題を解決するプロセスではなく、合意形成を導くプロセスが狙いという事です。

自分は5つの図を一生懸命作りましたが、結局のところテーマを解決するための正解ができたとは思えません。ただ、その後、TOC思考プロセス研修100回以上、CCPM研修100回以上、現場への導入支援多数、テーマであった活動を多数実施できました。

なぜそんな事ができたのか、それは偶然が重なったからです。たまたま起こった偶然を生かせたのは、ジョナコースで、自分自身の変化への6段階の抵抗をクリアーしていたからでしょう。
ザ・ゴール2の原題はIt's not luckですが、ようやく意味がわかってきました。

複雑な状況では、やってみて仮説検証しないと分からない事が沢山あります。しかしやるためにはクリアーしなければならない事があります。それは会社や他人や社会とかではなく、まず自分自身の抵抗。自分が納得していないのに実行できない、そんな状況で他人にやって頂くなど不可能、人を巻き込むなどできるはずもない。まずは自分自身の変化への6段階の抵抗をクリアーすることが必要。TOC思考プロセスの最初の役割はここにあります。

ジョナコース最終日、台風が来て新幹線が止まっていました。もう一泊しようと嫁に電話したらめちゃくちゃ怒っている。8日間忙しすぎて1回も電話していなかったのです。さすがに、もう一泊するとはいえず、ともかく新幹線に乗ってみました。台風でたびたび止まりながら大阪に帰宅できたのは朝の4時。これだけ時間がかかると特急料金を払い戻ししてくれるとは始めて知りました。
2004年の印象深い話しを記録しておきます。